エステサロンに効果的な集客方法は？新しいお客さまを獲得するコツも

エステサロンの経営を成功させるためには「集客」が必須。しかし開業しても、お客さまをどのように集めていいのか分からず、今後の経営について不安に思っている経営者も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エステサロン経営者やマーケティング担当者向けに、エステサロンに効果的な集客方法と成功するコツを解説します。エステサロンの集客で困っている方はぜひ最後までご覧ください。

エステサロンが継続して集客するのは難しい？

エステサロン

エステサロンは少ない資金で開業でき、必要な資格もないため「他の業種と比べて開業しやすい」と言われています。しかし、エステサロンが継続して営業することは難しく、小規模サロンの乱立により廃業に追い込まれているサロンも少なくはありません。

出典：2019年「エステティック業倒産動向」調査

東京商工リサーチの2019年「エステティック業倒産動向」調査によれば、2019年のエステティック業の倒産は73件となっており、最多記録を更新。このうち、個人経営のエステサロンの倒産は35件にも上り、前年と比較すると12件も増加しています。

また原因別の動向では「販売不振」が全体の8割を占めており、競合が増えていく中で、経営不振のまま倒産してしまうケースが多くなっています。これからエステサロンが生き残っていくためには、競合店と差別化を図り、集客を成功させる必要があると言えるでしょう。

エステサロンが集客で成功するコツは？

お客さんと話すスタッフ

つぎに、エステサロンが集客で成功するためにおさえておきたいコツを、順番にご紹介します。

市場やライバル店を分析する

集客をする前に、市場やライバル店を分析することで、自店がどのようなポジションでどのように戦っていくのかという戦略を立てることができます。エステサロン市場については、ネット上に多くのデータ（店舗情報やそれぞれのコンセプト、サービス内容など）が載っているため、それらを参考に分析するのが良いでしょう。ライバル店調査では、同じ商圏内にある競合店に行き、実際にサービスを受けてみるのもおすすめです。

ターゲットを絞る

市場やライバル店を分析した後は、ターゲット選定を行います。「どんな人にサロンを利用してもらいたいか、どんな人に喜んでもらえるサービスを提供できるのか」について考え、年齢や性別、居住地、職業、ライフスタイルなどできるだけ細かくターゲット像を設定しましょう。詳細も絞ることで、ターゲットに合ったアプローチができるようになり、集客の成功に近づきます。

店舗の強みを明確にする

ターゲットを絞ったうえで店舗の強みを明確化し、強みを前面に押し出した集客を行いましょう。

「都度払いで手軽に脱毛ができる」「ニーズを叶える種類豊富な施術」「どこよりも質の高いサービスや技術」など、競合とは違う点をアピールすることが必要です。また店舗の強みを考える際は、ターゲットのニーズを基準に考えるのがおすすめです。

リピーターを獲得する

エステサロン経営を維持するためには、新規顧客ばかりに目を向けるのではなく、リピーターの獲得にも力を入れることが大切です。リピーターが増えると、売上が安定しやすくなるだけでなく、紹介で新規顧客を獲得できることもあります。リピーターの獲得にはLINE公式アカウントの活用やリピーターがお得に利用できるクーポン制度の導入もおすすめです。

エステサロンに効果的な集客方法

ここでは、ホットペッパービューティーが公開している美容センサスデータブック（2022年）の認知経路のデータをもとに、エステサロンに効果的な集客方法をご紹介します。

出典：ホットペッパービューティー「美容センサスデータブック」

予約ポータルサイト

エステサロンの認知経路の中で最も多かったのが「予約・口コミサイト」です。

美容系の予約ポータルサイトでは、地域やサロンの種類など条件を絞って検索できるほか、お得なクーポンも利用できるため、新規のユーザーが多いのが特徴です。掲載料金はエリアやサービス内容で異なるため、興味のある方は一度問い合わせすることをおすすめします。

口コミ・紹介制度

エステサロンの認知経路の第2位は「友人・知人の口コミ」です。

友人・知人間で口コミを広めてもらうためには、紹介者と紹介された人両方に割引クーポンを発行するなど、紹介することでお客さまが得をする仕組みをつくると良いでしょう。口コミによる集客は、他の集客方法と比べて手間もコストもかからないので、積極的に取り入れていきましょう。

店頭での宣伝

エステサロンの認知経路の第3位は「サロンを街で見かけたことがきっかけ」という結果に。

駅近や人通りの多い場所にあるサロンは人の目につきやすく、集客しやすい傾向にあります。もし、立地以外で競合と差別化したい場合は、店頭に目立ちやすいデジタルサイネージを設置することでも、集客を強化することができます。

チラシ

チラシで集客するメリットとしては、狙った地域に向けて情報発信できることが挙げられます。事前に商圏分析を行い、商圏にあわせてチラシを配布することで、集客が可能になります。またチラシのデザインを目をひくようなデザインにしたり、クーポンやキャンペーン情報などチラシを見た人が来店する理由をつくると効果が出やすいです。

フリーペーパー

フリーペーパーとは、無料で配布される雑誌や新聞などの紙メディアのことを指します。エステサロンがフリーペーパーを活用して集客する場合は、エステサロン周辺や商圏範囲内のエリアで発行されているフリーペーパーに広告を掲出すると良いです。またフリーペーパーでサロンが大々的に取り上げられれば、サロンの知名度アップにつながるので、ぜひ検討してみてください。

公式ホームページ

自店の公式ホームページを作ることで、美容院の雰囲気やこだわり、魅力を伝えることができ、集客の強化につながります。ホームページ制作の際には、店内外の写真、スタッフの写真、スタッフそれぞれの得意なスタイル、メニュー価格、メニューの内容、お店の地図とアクセス方法、営業時間など、お客さま目線で必要な情報を網羅するようにしましょう。

Google ビジネスプロフィール

Google ビジネスプロフィール（旧：Googleマイビジネス）とは、Googleの検索結果やGoogleマップに店舗の情報を表示して集客できるサービスのことです。Google ビジネスプロフィールは無料で始めることができ、あらかじめ店舗の基本情報を登録しておくだけで、サロンを探しているユーザーにアピールできます。

SNS・Web広告

SNS・Web広告などのWeb集客は、オフラインの集客よりもコストパフォーマンスが高く、施策の効果が測定しやすいといったメリットがあります。またSNS広告の場合は、細かいターゲティングができ、潜在層に対してダイレクトに広告を配信できます。ターゲットや地域が決まっているエステサロンにおすすめの集客方法と言えます。